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安心住まいのためのお役立ちガイド

[自宅 チェックポイント]
防災の日!住まいの防災チェックと対策ポイント

2014-08-29

地震・台風・豪雨・竜巻・・・各地で自然災害が度々発生しています。


万が一災害が発生したとき、少しでも被害を抑え、家族の安全を守るためには、平常時のチェックと対策が不可欠です。そこで、自宅の備えを見直すきっかけとしてお役立ていただけるよう、住んでいる立地にあったリスク対策と自宅の防災チェックポイントをご紹介!



立地の“リスク”をチェック


●ハザードマップを確認する

各都道府県の災害による被害を予測、被害範囲を地図化しているハザードマップ。
洪水・津波・土砂災害・地震防災危険度・液状化、など自分の住んでいる地域の自然災害リスクをチェックしてみましょう。

20130124-1.jpg

国土交通省のハザードマップポータルサイト




建物は“耐震性”と“不具合”をチェック


●耐震性は建築確認申請の年を調べる!覚えて起きたい1981年と2000年

1981年6月以降に建築確認申請をしている建物は新耐震基準をクリアしているもの。木造の建物は2000年6月にも基準が改正されているのでチェックしてみましょう。

新耐震基準とは、震度6強~7程度の地震で倒壊せず、人命を保護できる。また、震度5程度の地震に対しては、建物の構造に損傷しないという基準になります。

旧耐震基準で建てられている場合は、耐震診断を行っているか、新耐震基準と同様の強度を保持するための適切な補強を施しているか確認をしましょう。

20130301.jpg

●避難設備のチェックや建物の不具合を点検

・玄関ドアが耐震ドアかチェック
耐震ドアでなかった場合は、ドアやバルコニーのサッシにクッションを挟むなど、地震で枠が歪んみ室内から出られなくなることを防ぐとよいでしょう。

・水の確保
ペットボトルでの備蓄はもちろん、マンションの場合非常時に貯水槽から水を取り出せる給水栓があると良いでしょう。




【マンション】

共用部分に関することは、基本的に管理組合単位でのチェックや対策が必要となりますが、個人で気をつけられることやチェックすることで管理組合で検討し備えることもできます。

・バルコニー避難ハッチなどの設備をチェック
「避難はしごのあるバルコニーの下の階にものがおいてあって使用できない」
「バルコニーの隔て板の前に植木がおいてあっていざというとき破れない」
といったケースもあります。共用部分であり避難経路でもある「バルコニー」には私物を置かないこと、防災訓練を定期的にするなど管理組合で住民の意識を高める取り組みを行いましょう。

避難ハッチ.jpg 隔て板.JPG

・共用部分の不具合をチェック
タイルに不具合があり、高所から落下してしまうとマンション住民だけでなく、第三者に怪我を負わせてしまう可能性がありますので、定期的なチェックはもちろん、個人でも気がついたら写真をとって管理組合に報告し、補修を検討ましょう。

マンションタイルの浮き

建物の強度・耐震性に影響がある不具合はこちら

自分のマンションに応じた防災マニュアルがあるかどうか、そのマニュアルに応じた避難準備や防災対策をしているかを管理会社に確認してみるとよいでしょう。




【一戸建て】

構造材である柱や金物に不具合があると、建物の強度・耐震性に影響がでてきます。普段から定期的に自宅のチェックをし、不具合があった場合はこまめに補修をするようにしましょう。

・ひび割れ

中古一戸建て_ひび割れ2

細かいひび割れがいくつもないか/名刺の入るような幅(0.5mm以上)の幅のひび割れはないか/建物全体、基礎、屋上やバルコニーなど外壁部分を確認

・雨漏り、水漏れ

[caption id="" align="alignnone" width="300"]o0320024010750793134 床下の水漏れの染み[/caption]

[caption id="" align="alignnone" width="300"]1018_1 1階下屋の軒先部分全体に雨漏りの形跡[/caption]

水あとのような染みや結露、カビや湿気がないか、床下・屋根裏点検口から覗いてみてデジカメで写真を撮ってみましょう。気になる箇所があった場合は進入するのは危険なので専門家に診断を相談するようにしましょう。

・金物の取り付け

[caption id="attachment_3646" align="alignnone" width="300"]構造金物_0829 本来設置すべき方法と逆になってしまっています。[/caption]

[caption id="attachment_3647" align="alignnone" width="300"]構造金物_0829_2 金物が外れてしまっています。[/caption]

金物部分の緩みや外れがないか、屋根裏点検口から覗いてみてデジカメで写真を撮ってみましょう。気になる箇所があった場合は進入するのは危険なので専門家に診断を相談するようにしましょう。




室内の事故を防ぐ!自分ですぐにできる対策


●ガラスに「飛散防止フィルム」を貼る

ガラスの飛散や落下を防ぎ、窓ガラスはもちろん食器棚などにも利用できます。+αの効果として「遮熱性能」「紫外線防止性能」「防犯性能」があるものもあります。

フィルム

~自分ではるときに必要なもの~

・飛散防止用フィルム
・新聞紙、ぞうきんなど(養生用)
・霧吹き(接着用)
・フィルム接着用の液体 、若しくは台所の液体洗剤を薄めて使います(接着用)
・ヘラ(空気を抜きます)
・カッター(フィルムを切り取ります)

ガラス全面に隙間なく施工しないと、性能が発揮されませんし見た目にも汚くなりかねませんから、自分で貼り付けるのが不安な場合は、専門の施工店に工事を依頼するとよいでしょう。




●家具の転倒防止対策

・段ボールで転倒防止対策(ふたがあるもの)

転倒防止_ダンボール1 転倒防止_ダンボール2

・転倒防止グッズで確実に固定する

壁表面の石膏ボートに取り付けると外れる恐れがあるので、柱か下地に取り付けるようにしましょう。

[caption id="attachment_3650" align="alignnone" width="300"]転倒防止_固定1 誤った取り付け方[/caption]

[caption id="attachment_3651" align="alignnone" width="300"]転倒防止_固定2 下地に板を取り付ければどこに設置しても大丈夫です。[/caption]

[caption id="attachment_3652" align="alignnone" width="300"]転倒防止_固定3 ベルトで固定するのも良いでしょう[/caption]




●雨樋・側溝を掃除

雨樋や側溝のゴミや土砂をとり除き、雨水の排水がスムーズにできるようにおきましょう。

側溝




「もしも」のときの補償を見直す


●住まいの保険~火災保険と地震保険を見直す

ハザードマップで自分の住む地域のリスクを参考に、被害に備え必要十分な補償を検討しましょう。

【火災保険】

・火災・落雷・破裂・爆発/火災・落雷・破裂・爆発などにより、建物や家財が損害を受けた場合に補償

・水災/台風や豪雨などで洪水・高潮・土砂崩れが起こり建物や家財が損害を受けた場合に補償

・風災・ひょう災・雪災/台風で屋根が飛ばされた、ひょうで瓦が割れた、竜巻での損害などを補償

大雨により河川が氾濫したときや、集中豪雨等により想定される浸水の深さが示された洪水ハザードマップ、過去の水害が来記録された浸水履歴図から、浸水が想定されている地域に該当していないかもあわせて確認してみるといいでしょう。

自然災害リスクの補償は火災保険の保険料の大きな割合を占めるため、補償を選択されない方も多いですが、損害の額が20万円以上の場合に限り補償する「20万円フランチャイズ」を選択したり、損害発生時に1万円から10万円程度の金額を自己負担することで保険料を下げられますから、火災保険を検討するときは何社か見積りを入手して慎重に比較・検討されますことをおすすめします。




【地震保険】

●建物の耐震性によっては、割引額が大きくなる建物も
2014年7月、地震保険は全国平均で15.5%の引き上げとなりましたが、今回の改訂では、都道府県ごとに地震の危険度に応じて分類されている「等地」について見直され、過去の被害実態から建物の耐震性能に応じた保険料の割引率の拡大が行われました。

等地区分.jpg

割引率.jpg

また、一部の建物の構造については引下げとなる点と、割引率が最大50%になります。

例えば、東京で一般的な木造住宅2階建て住宅(ロ構造)を耐震等級3(建築基準法レベルの1.5倍)で建設した場合、現行保険料21,900円に対し改定後保険料は16,300円となり-5,600円お得に。最終的な保険料負担は増えるどころか減ってしまうのです。※保険金額1,000万円、保険期間1年の保険料

また、一般的な木造住宅2階建て住宅(ロ構造)を耐震等級3で建設した場合、改定保険料が現行保険料を上回る地域は日本全国どの地域にもないのです。※免震建築物も同様

すでに加入している方は、改定後の保険料の方が安くなる場合もありますので、一度見直してみるとよいでしょう。

●建物だけでなく家財の補償も検討しよう
例え建物に被害がなかった場合でも、揺れによって家財は意外と大きな額の被害を受けます。お皿などの食器類や食器棚などの家具類、一般的に一番高価なのはパソコンやテレビ、冷蔵庫といった電化製品も被害を受けやすいものです。

耐震性の高い建物でも、家財の地震保険も検討しておくと安心でしょう。

実際に被害を受けたときに覚えておきたいことは、被害状況をカメラで撮影したりメモしたり、被害に掛かった復旧費用や修復費用の見積書や契約書を必ずもらって保管することも大切です。

※噴火や津波が原因となる火災、破損、埋没も地震保険でないと補償されませんので地域のリスクにあわせた補償を検討しましょう。




●被災者生活再建支援制度の概要

自然災害等による家屋の損害については、被災者生活再建支援制度に基づき、一定の損害について支援金が支給されますので、火災保険の保険金請求とあわせて申請しましょう。

支援金は、基礎支援金として全壊世帯に100万円、大規模半壊世帯に50万円が支給され、この額に「加算支援金」として、住宅を建設したり購入する場合は200万円、補修する場合は100万円、賃借する場合は50万円がそれぞれ加算され、火災保険から支払われる保険金とは別に、最大300万円の支援金を受給することができます。

被災者生活再建支援制度の概要はこちら





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