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[物件見学 チェックポイント]
一戸建て見学力&診断力をチェック!【木造一戸建て編】

2015-04-02

新たな期の始まりで新しい販売物件が増え始めるこの時期、購入を検討する方は週末や来る連休などにたくさんの一戸建てを見学されることでしょう。

せっかく現地を見学するのであれば、建物の状態も一緒に見ておきたいところ。ところが、チェックすべきポイントを知らないがゆえ大事なところを見ないまま、いくつも物件見学をしている方がたくさん。

プロの建物チェックのポイントや建築知識を知っておけば、いつもの一戸建て見学時に建物の状態を少し詳しく知ることができます。

まずは、あなたの建物見学力を知り、ご存知ないことがあればぜひ知識を増やしてみてください。




あなたの一戸建て見学会&診断力をチェック!「木造一戸建て編」
チェック1:家の外側は、玄関があり周辺からよく見られる建物正面のチェックが最も大事。
チェック2:靴下や床を汚さないよう、在室中は常にスリッパを履いておく。
チェック3:所有者に水道代がかからないよう、水周りでは水を出さないチェックのみ行う。
チェック4:窓やドアなどのチェックはそっと優しく、慎重に開け閉めするだけにしておく。
チェック5:窓に雨戸・シャッターがあったら、昼間でも開け閉めする。
チェック6:床下や天井裏(小屋裏)をのぞける場所(点検口)はできるだけ見る。
チェック7:壁紙に黒ずんだカビがあれば、雨漏りが起きている可能性が高い。
チェック8:床下は、水漏れとシロアリ被害が無ければ問題ない。
チェック9:夏の暑さ対策がどうなっているか知りたければ天井裏(小屋裏)をチェックするといい。
チェック10:築年数が経過した家は経年により建物が傾きやすいが、築年数が浅い家や新築の家は地盤沈下が起きにくいため、建物の傾きは調べなくても心配ない。
解答&解説をお読み下さい




チェック1:家の外側は、玄関があり周辺からよく見られる建物正面のチェックが最も大事。

img_01-01給湯器やエアコン室外機などは周辺から見えづらい建物の横や裏側に置かれることが多いもの。建物の脇や裏にもまわり、室外機はちゃんと置けるか?外壁に塞がってない(埋められていない)穴はないか?などを確認するのがお勧めです。中古住宅の場合は、給湯器の製造年が印字されていますので、あと何年くらい使えそうかなども確認したいポイント(10年程度が耐用年数の目安)。

なお、人目につきにくい場所の窓は防犯性も気になります。面格子など防犯対策があるかも見ておきましょう。

 






チェック2:靴下や床を汚さないよう、在室中は常にスリッパを履いておく。

靴下や床の汚れ防止としてスリッパを着用することはお勧めなのですが、スリッパ着用での歩行は床鳴りや床の傾きがあっても気付きづらいのです。床の状態をチェックするために、一時はスリッパを脱いで歩くことをお勧めします。






チェック3:所有者に水道代がかからないよう、水周りでは水を出さないチェックのみ行う。

img_03水周りは、生活で不便しない程度の量がしっかり出るのか、排水管から水漏れがないかを確認しておきたいもの。ですから、水を出してのチェックはできるだけ行ったほうがいいです。ただ、水を流せば所有者に水道代がかかりますから、必ず使う前に所有者や販売担当者に許可を取っておきましょう。

なお、中古住宅では水の出方以外にも、配管の傷みによる水の変色がないかも確認したいポイント。






チェック4:窓やドアなどのチェックはそっと優しく、慎重に開け閉めするだけにしておく。

img_04見学時のチェックで窓やドアに傷をつけたり壊したりしてはいけませんが、日常生活で支障なく使えるかどうかはチェックしたいもの。日常ではやらない丁寧すぎる動きでは、引っかかる感触や擦れるような異音を感じず直したほうがいい症状に気付けない可能性もあります。最初は優しく動かし、問題がなさそうであれば、日常的に使う速度や強さで動かしてみましょう。






チェック5:窓に雨戸・シャッターがあったら、昼間でも開け閉めする。

img_05雨戸やシャッターはスムーズに動かせるか、おかしな音がしないかを確認したいものですが、日中の見学は雨戸類が開いた状態のことが多く、うっかりチェックし忘れてしまうこともあります。また、室内からは雨戸やシャッターが見えないことも。窓の開け閉めをチェックするときには外側に雨戸類があるかどうかを見て、あれば必ず開け閉めしましょう。






チェック6:床下や天井裏(小屋裏)をのぞける場所(点検口)はできるだけ見る。

img_06部屋の中の異常は、目に触れやすいことから作り手や住まい手が比較的早期に気づきやすいことが多いもの。対して、床下や天井裏は日頃見えない場所のため、点検の目が届かず不具合が放置されてしまうことがあります。水漏れやシロアリなどの不具合も起きやすい場所ですから、人目につかない場所は必ずチェックしておきましょう。






チェック7:壁紙に黒ずんだカビがあれば、雨漏りが起きている可能性が高い。

img_07カビは、雨漏りだけでなくひどい結露でも発生することがあるため、すぐに雨漏りと判断することはできません。カビの原因が結露の場合、内装リフォームのときに壁の断熱材施工を一緒に行うと、結露を減らせ、問題を解決できることがあります。また、原因が雨漏りであれば、外壁や屋根など雨漏りの原因箇所を修理しない限り内装をきれいにリフォームしてもカビが再発してしまう恐れがあります。

適切な対処ができるよう、カビを発見したら他の場所の状態も参考にして、原因を推測していきます。






チェック8:床下は、水漏れとシロアリ被害が無ければ問題ない。

img_08水漏れとシロアリ被害以外にも、建物の耐震性に関係している基礎コンクリートや土台などに不具合がないか、冬の冷気が室内に伝わりにくくするための断熱材は適切に施工されているかも必ずチェックしておきたいポイントです。






チェック9:夏の暑さ対策がどうなっているか知りたければ天井裏(小屋裏)をチェックするといい。

img_09家の断熱性能は、屋外に触れる床下・壁・天井裏(小屋裏)の全ての断熱材の施工状態が関係しますが、夏は太陽光により屋根が暑くなるため、特に天井裏断熱材の施工状態が重要です。断熱材が施されているか、隙間ができて熱気が室内に入るようになっていないかを確認するのがお勧めです。






チェック10:築年数が経過した家は経年により建物が傾きやすいが、築年数が浅い家や新築の家は地盤沈下が起きにくいため、建物の傾きは調べなくても心配ない。

img_10新築の一戸建てでも、土地(地盤)の状態により建物の重みで早期に地盤沈下が起きることがありますから、傾きが無いかどうかを一度は確認しておきたいもの。また、構造部材の施工が適切でない場合なども部分的な傾きが起きることがありますから、新築でも中古でも建物の傾きはチェックしておきたいポイントです。

なお、建物の傾きはビー玉では正確にはわかりません。ホームインスペクター(住宅診断士)に傾きを調べる専門機器で確認してもらうと正確な情報が得られます。




いくつ正解できましたか?

理由も含めて全問正解できた方はホームインスペクターの素質ありです。



ここでご紹介したのは建物の状態を確認する方法の一部ですが、これらのチェックポイントや建物に関する知識を知っておくと、見学時に簡単なチェックができて、検討材料が増やせます。

いくつかの物件を見学し、いざ契約を検討する物件に出会ったときには、より詳しく調べられるホームインスペクターに診断をご相談してみてください。



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