さくら事務所ホームインスペクション本部(住宅診断・住宅検査)

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[住宅購入時のチェックポイント]
「マンション最上階=暑い」って本当なの?

2017-04-19

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マンションの最上階。一般的には、「見晴らしのよい」「静か」「風通しがよい」……といった、良いイメージがあります。

その一方で、「マンション最上階=暑い」という話を耳にする方も多いのではないでしょうか。時にはサウナ状態、エアコンが効かない……なんて噂も。


そこで「本当にマンション最上階は暑いの?」そんな疑問に、多くの住宅診断の経験をふまえホームインスペクター(住宅診断士)が解説いたします。


「最上階=暑い」は昔の話になりつつある


確かに数十年前に建築されたマンションの場合、断熱は不十分なものが多く、最上階とその他の階との気温差は大幅に開いていることが珍しくありませんでした。 特にマンションの構造に使われるコンクリートは一旦温められるとなかなか冷えず、室内に熱を放射するため、いわゆる「サウナ状態」になりやすかったと言えます。


しかし、ここ十年くらいで、マンションの断熱性能は大幅に向上しました。したがって、「最上階=暑い」という公式は必ずしも成り立たなくなってきています。


しかしながら、最上階、最下階住戸では、外気に接する部分が多いですから、屋上断熱性能や床下断熱性能が顕著に表れるものです。もしこれから中古マンションを購入してリフォーム・リノベーションを検討しているのであれば、購入する部屋の断熱施工についても把握して、断熱リフォームも検討しましょう。


注意点として、壁や天井の内側に施工された断熱材(内断熱)は、基本的に専有部分ですから自分で変更できますが、屋上、床下は共用部分ですから、勝手に変えられません。稀なケースでは、それらの施工状態が悪くて、きちんと性能が発揮されないといったこともあります。


外気による寒暖差について居住中の方へヒアリングしたり、結露による湿気からカビが発生していないか室内をチェックしたりしてみましょう。


→建物のプロなら、カビの原因もしっかりチェック!

さくら事務所の「中古マンションホームインスペクション(住宅診断)」


外断熱・内断熱の違い


現在、日本で造られているマンションのほとんどが、コンクリートの内側(室内側)に硬質ウレタンフォームなどを吹き付けて断熱を施した、いわゆる「内断熱」方式で造られています。これに対して、近年「外断熱」方式が注目を集めています。


「外断熱」はコンクリートの外側から、建物全体を断熱材ですっぽりと包みこむように断熱を施す方式です。外断熱方式は、コンクリートが外気の大きな変化に左右されることなく快適な温度を保ちやすくするというメリットがあります。


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(左: 内断熱方式、右: 外断熱方式)


現在、一般的なマンションの断熱は、以下のようなパターンで断熱がなされています。















屋上 外壁 最下階床
外断熱 内断熱 外断熱

外壁も外断熱の方が効果が高いのですが、そうしたマンションはまだ少ないのが事実です。外断熱は壁厚が大きく実質専有面積が減ってしまうのと、施工が複雑になるためコストがかさんでしまうためです。


断熱性能を向上させよう


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「私のマンションは暑い……」「エアコンが効かない……」と感じる場合は、断熱リフォームで断熱性能を向上させるのも一つの手です。


マンションの場合、外断熱は共用部分になるので、個人で勝手に手を加えることはできません。しかし、内断熱は専有部分のためリフォームで自由に施工できます。断熱材の性能にもよりますが、一般的な吹付ウレタン断熱材の場合、25~30㎜程度は欲しいところです。


ただ単に「マンション最上階=暑い」という公式に当てはめず、個々のマンションの性能を考慮したうえで、適切な対処をしていきましょう。

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