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[住宅購入時のチェックポイント/自宅 チェックポイント]
素敵なベランダ・ガーデニングは、腐食、カビ…住まいの傷みに気を付けて

2018-07-31

例えば、ベランダでハーブを育て、料理に彩を加える。鮮やかな季節の花をベランダの手すり一面に育ててみる。ベランダでのガーデニングは、最高の趣味の一つとなり、癒しとなることでしょう。緑や花々ははとても魅力的です。しかし、場合によっては建物にリスクを与えてしまうこともあります。ここでは、マンションや戸建てのベランダでガーデニングを始める際に、気を付けるポイントや、マンションの管理規約について確認しておきましょう。


管理規約の専用使用権について


それではベランダでのガーデニングについて、マンションの管理規約ではどの様な扱いになっているのでしょうか?


マンションでのベランダは、「共有部分」の中の「専有使用部分」にあたり、占有者が自由に使用できる空間です。占有者が、室外機を配置したり、洗濯物を干すといったプライベートに使用できる空間です。


マンションによっては、管理規約でベランダのプランターの設置やガーデニングを禁止している場合もありますので、始める前に確認を。


マンションのベランダは、プライベートでは自由に使用できる空間ですが、災害時には、避難経路として他の占有者のベランダを使用することが出来ます。


マンションのベランダには、いざという時のための避難経路の役目があります。各部屋を仕切る壁に「避難経路」としてものを置かない様に注意書きがされている場合、その壁を壊し、逃げることが出来るための、「共有部分」として考えられます。


また、床に梯子が格納されていて、それを使用し、階下や隣接する部屋に移動することが出来るように設計されています。


マンションでガーデニングをする際には、ベランダは「避難経路」であることを前提に植栽計画を立てましょう。


避難経路の確保・安全面での考慮を!


「避難経路」の確保はとても重要です。いざという時、そこに動かせない鉢が置いてあったり、トレリスが設置されていて簡単に壊すことが出来ない状態では、管理規約を守っていないことになります。


近隣の住民の命に係わることを無視しているとみなされ、トラブルとなることも考えられます。


「避難経路」には、鉢や物を置かないことを守ること。


安全面の対策では、事故防止のために、突風による鉢物の落下防止の対策を取ることも必要です。しっかりと固定できるフックのある軽い素材の鉢を選ぶことが大切です。


また、土も同様に、飛び散ったりしないものを選びましょう。


個人の好みはそれぞれです。害虫が発生しやすい植物や、香りの強い植物は、近隣とのトラブル防止のためにも避けることが無難です。農薬の散布や、水やりの際にも階下に十分配慮することが大切です。


大型の植物は置いていいの?


ベランダの手すりの高さは、建築基準法では、安全面の考慮から仕上がりの床面から1.1メートルと定められています。これは人の落下防止のために最低限必要な高さです。


大型の鉢物は、シンボルツリーとなり、インテリアとして魅力的です。しかし、大人が一人で動かせないほどの大きさの鉢物は、可動性があるとはいいがたく、枯れてしまった時の処分も大変。建物全体の美観も損ねます。


安全性の確保から考えて、特に、小さいお子様がいるご家庭では控えておきましょう。


災害時の避難経路を確保できるのか?安全かどうかが植物の大きさ選びのポイントになります。 部屋の目隠しに大型の植物が欲しい場合には、室内でも育てられる観葉植物をおススメします


人工芝や木製エクステリアの取り付けについて


戸建てやマンションのベランダは、真夏には高温になり、真冬には凍ってしまうことも。ベランダに出る時には、スリッパが必要でしょう。


温度差の激しいベランダでのガーデニングには、植物が育つための環境を整えることも必要になってきます。


そこで、人工芝や木製のエクステリアを敷き詰めると、裸足でもベランダに出ることが出来るようになり、見た目にも魅力的になります。


デザイン性の良いエクステリアを選べば、太陽の照り返しを防ぎ、植物が育ちやすくなります。ベランダを、自然を感じることが出来る一つの部屋に仕上げたいものですね。


水でベランダが腐食してしまう可能性も?対策のポイント


マンションのベランダの排水口は、雨水を排水するために設置されています。ベランダの形状に合わせて勾配をとり、大雨や台風に備えて、迅速にベランダに溜まる水を放流する様に設計されているので、物や塵で塞いでしまわない様に管理が必要です。


気を付けなくてはならないポイントは、接着剤を使用して、ベランダの床面に張り付けてしまい、可動性がきかない(元に戻せない)状態にしてはいけないことです。


共有部分でもあるベランダの改築を独自に行っては管理規約違反です。


同様に、モルタルやコンクリートを敷き詰めて改装すると重量が建物にも負担がかかり、取り壊しが出来ないので、禁止されています。


マンションの修繕積立金にはベランダ部分も含まれる


マンションのベランダは、「共有部分」でもあり、歴年経過による劣化の修繕の際には、ベランダに置いてあるものを全て一時的に移動させなければならなくなります。


また、移動できなくなるような、建物の壁に穴を開けてのトレリスの設置も、躯体の強度を弱めてしまうことになるのでやってはいけないことです。


見た目は良いのですが、人工芝やタイル、レンガなどを敷き詰めてしまうと、そこに土砂や塵が溜まりやすくなり、少しずつ排水口をつまらせてしまう原因に。


レンガや木製などの自然素材の敷物は、朽ちやすいもの。ガーデニングをしていない場合でも、排水口は定期的に掃除をしないと、汚れや塵が積もって腐敗し、雨が降る度に排水口が機能せず、湿気がたまることになります。


通風性の悪いベランダで、水分がたまった状態を放置すると、知らぬ間に朽ちて、カビが発生し、白アリなどの被害が起きてしまうことも考えられます。小まめに掃除をして、素材そのものをメンテナンスし、ベランダの床の状態や排水口を定期的に点検していくことが大切です。


資産価値保持のためには景観を損ねず近隣の住民に対して配慮を


色とりどりの美しい花々や緑は、ご自分の目を楽しませてくれるだけではなく、外から見た建物の印象もUPしてくれます。


戸建てやマンションでのガーデニングは、ルールやマナーを守ることが大切。


植木鉢には、土が排水口につまらない様に、受け皿を置き、枯葉や、花の咲き柄を摘むなど毎日の手入れが必要です。面倒なことですが、それが楽しみになるころには、植物の良さを堪能することが出来るでしょう。戸建てやマンションのベランダ部分もメンテナンスが大切。定期的に、住まいの専門家ホームインスペクター(住宅診断士)に点検してもらうと安心です。

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