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[一戸建て工事中のチェックポイント]
住宅は基礎が大事!新築基礎工事のチェックポイント

2019-09-20


地震大国である日本では基礎工事の重要性が高く、家づくりの根幹のひとつ。基礎は大きな建物を支え、住まう人々の安全や安心を支えている役目も担っていますが、基礎の重要な部分は完成後には見えなくなってしまいます。

長く生活を送るマイホームで耐久性の高い基礎を実現するためには施工の段階で確実にチェックしておきたいもの。新築の基礎工事でチェックしておきたいポイントを解説します。




住宅基礎の種類を知ろう


住宅基礎は大まかに分けると、コンクリート土台で建物を支える「直接基礎」と、地中の支持層に打ち込んだ杭で建物を支える「杭基礎」に分類できます。


基礎工事の前には地盤調査で建築する建物の重量に耐えることができる土地かの評価が行われ、さらに昨今は微動探査などで地盤の揺れやすさを測ることもすすめられています。


基礎の種類はこれらの調査をもとに決定され、一般的には安定した地盤であれば「直接基礎」、軟弱な地盤であれば「杭基礎」が採用されます。


「直接基礎」の種類の中でも「独立基礎」「布基礎」「ベタ基礎」について特徴を解説します。


独立基礎


独立基礎とは建物の柱が位置する下にのみ、独立した土台を設ける基礎。使用する材料も少なく低コストで施工できますが、部分的に負荷がかかるため、住宅で採用されるのは地盤が強固でかつ荷重の小さい柱の下など限定的です。



布基礎


建物の柱や壁の下に合わせて土台を設けるのが布基礎。基礎形状は逆T字型の連続した構造で、独立基礎よりも地盤との接地面積が大きくなるため沈下への抵抗力が増します。


ベタ基礎


建物下の底面に対して全体に鉄筋コンクリートを敷き詰めた土台を設けるのがベタ基礎。独立基礎や布基礎よりも地盤との接地面積が大きくなるため、沈下に対する抵抗力は最も優れる基礎構造ですが、使用する材料も多くコストは高くなります。



配筋をチェック


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基礎工事において仕上がりの美しさも大事な要素ですが、耐久性を確保するための鉄筋が適正に設置されているかは重要度の高い工程です。設計図通りに配置されているか、法令の規定は守られているかといった点がチェックポイント。詳しく見て行きましょう。


鉄筋の種類とピッチ


設計図面には構造計算をもとにした鉄筋の配置が記されており、鉄筋の径や設置する間隔などの詳細についても指示があります。鉄筋の種類やピッチなどが設計図の指示通りに正しく施工されているかがポイントです。


定着と継手


定着とは、鉄筋がコンクリートから抜け出すことがないよう定められている規定の長さ以上を差し込み、他の鉄筋と固定すること。規定の長さが適切に確保されているかがポイント。継手は鉄筋どうしを接合して延長させる場合、規定の長さ以上を重ねて固定すること。こちらも規定の長さが確保されているかチェックします。


かぶり厚


かぶり厚とはコンクリート表面から鉄筋までの距離のこと。部位ごとに定められた規定に従って配置します。鉄筋は空気中の酸素や水分などに触れると錆びてしまいますが、コンクリートはアルカリ性であるため内部にある鉄筋は錆びることはありません。


ところがかぶり厚が不足していると、表面に小さなひび割れが発生して空気が入ると鉄筋の錆びてしまい、コンクリートのひび割れや剥離を引き起こすリスクも。鉄筋コンクリートの品質を長期間維持するためにかぶり厚は重要です。


補強筋の設置


基礎に換気口を設ける、水道配管を基礎へ通すため開口を設ける場合は、基礎の強度は低下してしまいます。その場合、欠損部分に補強筋を設置して強度を保ちますが、この補強筋の設置と固定、適正なかぶり厚もポイントとなります。




コンクリート打設をチェック


基礎構造においてコンクリートの品質確保も重要。コンクリート強度などは構造計算をもとに算出されますが、計算上だけでなく実際に打設されるコンクリートが必要な品質を確保できているかが肝心。コンクリートの配合、呼び強度、スランプ、粗骨材の最大寸法、セメントの種類など、さまざまな要素が影響します。


コンクリートは、工場で製造された直後から硬化が始まるため、練り混ぜから打ち込み完了までの時間に規定が設けられています。制限時間内に打ち込みが完了しているかも、コンクリートの品質を保つ重要なポイントです。


コンクリート養生期間をチェック


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コンクリートは水、セメント、砂、砂利などを混ぜ合わせてつくられますが、水とセメントが水和反応という化学反応を起こして固まります。時間をかけて強度を増していくわけですが、急激に乾燥させてしまうと水和反応が停止し、十分な強度を得ることができなくなります。


したがって打ち込み後の一定期間は適切な湿潤状態で、かつ適切な温度のもと管理されなければいけません。硬化が十分でない養生期間中は、振動が加わると強度が損なわれる可能性があるため、荷重がかからないように配慮します。


こうした観点でも、適切な判断のもと現場管理が行なわれているかも確認しておきたいですね。




正しい施工が基礎の耐久性を高める



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耐久性の高い基礎を実現するためには、手間と時間をかけ正しく施工することが重要。基礎の品質は、使用する材料だけでなく施工精度が大きく関わっており、守るべきことが守られていないと本来の性能を確保することが極めて難しくなるでしょう。


基礎工事は正しい施工が行われているのかチェックを行い、確実に不具合がないことを確認してから次の段階に進むことが重要です。


なかなか自分で見極めるのは難しいので建物に精通したプロのホームインスペクター(住宅診断士)による新築工事チェック(建築途中検査)を活用することも有効です。


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