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[省エネ住宅と自宅対策ポイント]
住まいの暑さ対策と省エネ住宅購入ポイント

2014-08-06

今年は冷夏ともいわれていましたが、8月を迎えてみると猛暑!クーラーが欠かせない状態です。しかし、電気代の値上がり、消費税8%・・・家計は厳しくなるばかり。

そこで今年の猛暑を乗り切るため、今すぐ自分でできる“家を少しでも暑さをやわらげるための工夫”と、購入段階と施工中にチェックしておきたい“暑くなりにくい家を買うためのポイント”、そして暑さと日差しで負担がかかっている住まいの “夏が終わったらチェックしたい劣化”をご紹介します!




今すぐ簡単にできる!『暑さ対策』


1.ガラスを「日よけ」で覆う

ガラスはとても熱を伝えやすい建材のひとつ。家の中が暑くなる原因のひとつである「太陽光」を日よけで遮ることで、ガラスを伝わって室温が上がるのをなるべく抑えます。

■室内側からガラスを覆う
「光を通しにくい」または「遮熱効果を施した」素材でガラス面を覆います。具体的にはカーテンやブラインドを閉めること。一般的に光を通しにくい素材ほど 熱を遮るので、厚手のカーテンほど効果は高くなります。なお、遮熱効果があるカーテンやブラインドも販売されていますので活用してみても良いでしょう。

外 が見えづらい、暗くなるのが気になる方は、光を通しにくいカーテンなどより効率は下がりますが、レースのカーテンだけでも閉めておくとエアコンの冷気がガ ラスから逃げにくくなり、冷房効率が多少良くなります。窓に直射日光が当たる時間だけ閉めておくだけでも室温が上がりにくくなるでしょう。

カーテンイメージ

■外側からガラスを覆う
バルコニー・ベランダ・テラスなど、外側から覆うときは「よしず」や「植物のつる」「シェード」などでガラスに日差しが当たりにくくすると遮熱効果が高まります。その他に、窓の外側に取り付けるブラインドのような製品も出てきています。

なお、外に設置するものは突然の気候変化で風雨にさらされる可能性が高いですから、風で飛ばされにくく濡れても大丈夫なものを選ぶといいでしょう。

ゴーヤカーテン

2.ガラスに「遮熱フィルム」を貼る

遮熱フィルムとは、太陽光線のうち「熱」の原因である“赤外線”を遮るフィルムのこと。夏は外からの赤外線を遮り、冬は室内の暖気をフィルムが反射し熱効率を高めるとされる製品が販売されています。

赤外線は遮っても、日よけのように太陽光そのものを遮るわけではないため、ガラスの外側が暖められ、ガラス経由で室内にも熱が伝わるので「全く熱くない」とまでは言えませんが、カーテンなどで視界を遮ることなく少しでも熱を抑えたい方にはおすすめ。

※製品により透明度などがことなります

ガラスを比較的容易に交換しやすい一戸建てでは、赤外線を通しにくく熱も伝えにくい性能を併せ持った「Low-Eペアガラス」という製品もありますので、フィルム施工よりは金額が高くなりますが、選択肢の一つになります。

[caption id="attachment_3578" align="alignnone" width="179"]断熱フィルタ ガラスフィルム施工中。ガラスのサイズにカットし水で貼る[/caption]

■どうやって施工するの?
水でガラスに張り付けるため、工事の騒音もほとんどなく、短時間で施工できるのがポイント。ガラス全面に隙間なく施工しないと、性能が発揮されませんし見 た目にも汚くなりかねませんから、製品を購入して自分で貼るのではなく、専門の施工店に工事を依頼するのが一般的です。

■紫外線カット専用商品もある
「遮熱フィルム」と称される製品は、赤外線と同時に居住者や家具の日焼けにつながる“紫外線”もカットするものが多くあります。なお、「ガラスフィルム」の中には、紫外線カットが主な目的で赤外線はあまりカットしない製品もあります。


ガラスの遮熱性能を上げるために検討するなら、「“赤外線”をカットする遮熱性能があるか」を確認するようにしましょう。なお、施工後にきちんと性能が発揮されているかをご自身で確かめるのはなかなか難しいため、製品の詳細や性能はメーカーサイトや施工店への質問などで事前に確認することをおすすめします。

■網入りガラスは製品に制限があることも
角住戸や敷地境界に近い住戸の窓は、周辺からの火災の影響でガラスが飛び散りにくいよう、金属製ワイヤーが入った「網入りガラス」が使われていることが多く、熱による伸縮率が透明ガラス(フロートガラス)とは異なります。

適さないフィルムを貼ると熱の影響でガラスにひびが入ることもあるため、網入りガラスに遮熱フィルム施工を検討するときは、必ず事前にメーカー指定の施工店に方角や日当たりのよさ、ガラスの面積などを知らせ、適した商品を提案してもらいましょう。

3.「換気」は時間と外気温をチェック!

風がある時間帯は窓を開けると体感的にも涼しく換気効率も良いのですが、反対に風がなく気温が高い昼間などに窓開け換気すると、その前にいくら室内を冷房で冷やしていても窓を開けたとたんに冷たい空気は出て行き、すぐ室内は外と同じくらいの気温になってしまいます。

換気する時間帯と窓を閉め切っておく時間帯をうまく分けると、冷房効率が高まり省エネになります。




“暑くても快適”な家を買うためのポイント


1.「省エネ性能」をチェック

家の中が暑くなるのは、簡単に言えば外に面する建材が暖められ、その熱が室内に入ってきてしまうから。対策は、暑さを和らげるのに効果的である、外に面する壁や屋根、床面などに“断熱材”を施したり、断熱性が高い窓(サッシ+ガラス)を使用することです。

家の断熱性能=省エネ性能のチェックする方法は、正確に調べるのであれば「どんな断熱材がどの程度の厚みで入っているか」や「サッシや窓はどんな製品なのか」など、設計の詳細確認が必要です。※現在の省エネの考え方は設備機器の性能も含んで考えますが、ここでは断熱性に限定しています

しかし、設計に詳しくなければ図面や資料を見てそれらを理解するのは難しいもの。そこで新築住宅、中古住宅でそれぞれ以下のように調べると、難しい数字などを学ぶことなく概ねの省エネ性能が把握できます。

[caption id="attachment_3582" align="alignnone" width="300"]サッシ_イメージ ペアガラス(複層ガラス)も厚みなどでグレードが異なる。[/caption]

■新築住宅の建設・購入のポイント
国は昭和55年から省エネ性能の目安を作っています。設計時は何かの基準に合わせて各部の仕様・性能を決めることが多いですから、販売担当者や設計者など に「どの省エネ基準に適合していますか?」と質問してみましょう。なお、下記「改正省エネ基準」を超える仕様で設計された住宅もあります。

【参考】国が定めた省エネ基準の変遷

















昭和55年基準



平成4年基準



平成11年基準



平成25年基準※



(呼称)旧省エネ基準



新省エネ基準



次世代省エネ基準



改正省エネ基準




※平成25年の改正省エネ基準では、従来の建物の断熱性能を評価するだけでなく、給湯器などの設備機器の効率を含めた「住まい全体の省エネ性能」が評価されています

■新築住宅・中古住宅の購入のポイント
2000年10月以降に任意で始まった「住宅性能評価書」を取得している物件であれば「温熱環境」の項目で以下の等級のどれなのかを確認します。

















等級1



等級2



等級3



等級4



その他


(等級2に満たない)



昭和55年基準


(旧省エネ基準)



平成4年基準


(新省エネ基準)



平成11年基準


(次世代省エネ基準)




住宅性能評価書などの資料がない住宅については、図面を見るだけでは「○○基準に適合している」とはわからず、正確に把握するのであれば図面などをもとに省エネ性能の計算を行う必要があります。

購 入検討段階では「そこまで詳しくわからなくてもいい」「検討している中古住宅が今の新築住宅に比べてどのくらいの程度なのか知りたい」という、概ねの省エ ネ対策を知りたい方はホームインスペクション(住宅診断、住宅検査)の際にホームインスペクターに質問してみるとよいでしょう。

例えば、図面や建物を目視してわかる範囲で、

「窓にはやや断熱性が高いペアガラスを使っていて、今の新築住宅の中等品と同等くらい。より性能を上げるならLow-Eペアガラスなどに入れ替えるといい」

「屋根裏の断熱仕様は建設当時としては一般的。ただし今の新築住宅よりはるかに性能は低いため、断熱材をさらに増やさないと夏の2階はかなり暑くなるのでは」

といったような、部分的な仕様を解説・アドバイスをしてもらえます。

なお、約30年以上前に建てられた家の中には、断熱材が一切施工されていない「無断熱」の家もあります。無断熱の場合や多少断熱施工してあっても明らかに今の基準に対して性能が低そうな場合は、購入後の省エネリフォームも検討してみましょう。

【参考】省エネリフォームを行う住宅に、助成金が出る制度もあります『長期優良住宅リフォーム推進事業』

[caption id="attachment_3584" align="alignnone" width="300"]一戸建て_屋根裏 断熱施工された一戸建ての屋根裏(小屋裏)。2階天井面の上に断熱材を乗せ、暑くなった屋根裏の熱気を室内に伝えにくくしている。[/caption]

2.実際の施工をチェック(一戸建て)

設計図には様々な断熱対策が書かれていても、実際の建物で施工されていなければ効果はありません。一戸建てでは、施工状態と完成後のタイミングでチェックできる機会がありますので、可能な範囲で確認をしておくと安心です。

■建設中またはこれから建設予定の新築一戸建て
現場で仕様通りの断熱施工が行われるようになっているか、しっかり現場で確認しましょう。ご自身で見てもわからないという場合、一戸建ては建築士などに第三者チェックの検査を頼む方法もあります。

[caption id="" align="alignnone" width="300"]一戸建て_断熱 一戸建ての壁の断熱施工写真。完成すると壁は内装で覆われ見られなくなるため、建設中にチェックしておきたい。[/caption]

■新築建売一戸建てや中古一戸建て
完成済みの建物の場合、壁の中など一部に断熱施工が目視できない部分もありますが、屋根裏や床下は断熱材の有無や厚みなども確認できることがあります。た だし、屋根裏や床下は通常居住者が立ち入る場所ではなく、釘が飛び出していてけがをする可能性があったり、移動時に建物の一部を破損させてしまう恐れもあ るため、ホームインスペクション(住宅診断)で専門家に確認してもらうこともできます。

一戸建て_床下 一戸建て_屋根裏2

■マンションは?
工法上、外壁・屋上など断熱材が施工されている場所は仕上げ材で覆うことがほとんどで、ご自身で内装を撤去するリフォーム工事を行う場合を除けば、まず断 熱材の施工状態は見られません。また、新築マンションは建設中に部外者が施工現場に立ち入ることを禁止されていることがほとんど。新築・中古ともに、断熱 性能は図面や資料などで確認します。




夏が終わったらチェックしたいこと


外壁のひび割れが増えていませんか?

タイルや塗装壁などさまざまな外壁素材がありますが、どの素材も熱を帯びると伸び、気温が下がれば縮んでいます。見た目にはわからない程度ですが、毎日この変化を繰り返すことで、中には想定外のひび割れが建材に生じることがあります。

気温変化が大きい夏は建材の伸び縮みが盛んな時期で、ひび割れも生じやすいもの。建設後または外装リフォーム後に初めて夏を迎える住宅については、少し気温が落ち着く秋ごろに大きなひび割れや複数個所のひび割れがないかを確認しましょう。

軽微なひび割れは、材料特性としてそのままにしておくことがありますが、大きなひび割れが出ている場合は放置しすぎると雨漏りや建物の劣化を早める原因にもなりかねません。

ひびの大きさは、名刺や0.5mm以上のシャープペンシルの芯が入るようなものが補修検討の目安となるでしょう。また雨が降っていないのに染みがある箇所はひび割れから雨漏りをしている可能性もあるので要チェックです。


もし、夏の前にはなかったはずのひび割れが明らかに増えている、雨漏りしたような染みができたといった場合は修繕の必要性について専門家に相談してみましょう。

ひびわれ_暑さ
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